椎間板ヘルニア@マガジン
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椎間板ヘルニアの治し方

手術をしない「保存療法」と、飛び出た椎間板を除去する外科手術の2種類があります

椎間板ヘルニアかどうかの診断は自分自身はもちろんのこと、整体院レベルではできません。整形外科でレントゲンやMRIなどを撮り、医師の正確な診断を受けてから治療することをお勧めします。

MRI

手術しないで治した方が身体への負担は小さい

私の場合は歩くのも困難でしたので診察からわずか3ヶ月で摘出手術を受けましたが、手術後の骨と骨が当たってギリギリするような痛みに慣れるまで2~3年ほどかかりました。その後は何か代替物質が生成されたのか、痛みは全く無くなりましたがこの苦痛は日常生活に支障をきたすレベルなのでお勧めできません。

医師も激痛を伴う歩行障害や排尿障害などがみられない場合は、「まずは保存療法から始めましょう」と言う方がほとんどです。

昔は保存療法で完治するまでには数ヶ月から数年要すると言われていましたが、最近ではストレッチだけであっという間に改善された方もいますので、やたら手術して椎間板を摘出してしまうのはあまりお勧めできません。というのが本音です。可能な限り保存療法で治す方が良いと思います。

ストレッチで椎間板ヘルニアを治そう!

椎間板ヘルニアの手術種類

現在行われている椎間板ヘルニアの様々な外科的治療法の種類を簡単に紹介いたします。ちなみに筆者は1回目、2回目共にラブ法で手術しました。ほぼ同じ場所にメスを入れたので、傷口が太くなってしまいました。できれば手術は1回で終わりにしたいですね。可能であればレーザー治療で即日退院で済ませたかったものです。

 

ラブ法(love法)

愛をもって手術を・・・ではないです。全身麻酔をかけ、背中側から5センチほど切開し、腰椎の一部を削って脊髄神経を圧迫している脱出した髄核を切除、摘出する手術です。手術時間は通常30分から1時間くらいで、術後経過にもよりますが、通常2間から3週間で退院できます。

抜糸

ヘルニアの手術としては昔から行われているオーソドックスな手法ですが最近では顕微鏡下手法も普及しつつあります。

オペ後丸3日間程度は仰向けのまま安静で、歩行器を使ってトイレに行って良いと言われたのは4日目以降からでしたが、歩行器すらかなりきつくなります。それこそ30年ほど前は20cm以上開いて行っていたらしく、退院までに半年とかあったそうです。医療が進化して良かったですほんと。

手術の前には約3%程度の失敗例もありますみたいなことを言われ、万が一の時のために同意書を書かされました。仕方がないとは言え、勇気がいります。幸い、2度とも失敗はなかったようですが、細菌感染症や神経の一部を傷つけてしまって歩行障害が残る可能性があるようです。大きく切断する手術はリスクも大きいです。

内視鏡下ヘルニア摘出術(MED法)

内視鏡手術

内視鏡の手術イメージ全身麻酔をし、内視鏡を用いヘルニアを摘出する手術。背部を1.5cm程切開して内視鏡と外筒管を挿入し内視鏡の映像を画像をモニターで見ながら髄核を摘出します。手術時間は1時間程度。傷口も小さい為目立たなく、術後の痛みも軽いといわれています。入院期間は1週間から2週間が目安です。比較的摘出が簡単そうな手術の際に使用される方法らしく、失敗率も1%未満と低いようですが同意書は書かされます。

レーザー治療

高出力レーザー[経皮的髄核減圧術(PLDD)Percutaneous Laser Disk Decompressionの略]。保存療法と切開しての手術の中間的治療法。皮膚を注射針で穿刺して細いレーザーファイバーの先端を椎間板に送り込み、レーザーを照射して椎間板の中味を焼灼して空洞をつくり飛びだしたヘルニアを元に戻そうというもの。治療時間は10数分。比較的経度のヘルニアに対して有効と言われています。保険適用外のため実費負担(20~40万円)ほどかかります。

経皮的髄核摘出術(PN法)

局所麻酔で行い、X線透視下背中に直径4ミリ程度の管を刺し、鉗子を入れて椎間板の一部(髄核)を摘出する方法。髄核を摘出することにより内圧が下がり、神経への圧迫が弱くなって症状が軽くなります。手術時間は約30分から1時間。欧米では日帰り手術として行われているようです。

脊椎固定術

除圧(手術により神経への圧力を取り除く)したことで不安定になった脊椎に対し骨の移植や金属金具を使って椎体間を固定する手術。